ホームセンター等によくある
物干し竿・物干し台の材質について
材質は大きく4つに分かれます
1.スチール(鉄)
2.ステンレスクラッド
3.ステンレス
4.アルミ
1.昔からあるスチール製のについて
竹竿から最初に金属になったのがスチールの物干し竿になります。スチールパイプに塩ビの皮膜をつけてキャップを入れたものです。よくあるお湯を掛けて収縮させるものではなく溶けた樹脂をパイプに薄くコーティングするやり方です。どうしてスチールなので中からサビてきてサビの液がたれて洗濯物に付く事があります。
当社もアルミ竿と並行してスチールパイプの樹脂コーティングをして販売していた時期もありますが、当時にくらべ技術があがったので益々厚みの薄い箔肉のパイプになりサビやすくなりホームセンターでも展示中にサビる事が多くなり店頭からも姿を消してきています。
2.安売りしている伸縮や組み立て物干し台によくある
ステンレスクラッド製(スチール製)について
もう1つ最近出てきたのがスチールパイプにステンレスの箔を巻いたステンレスクラッド管というタイプです。室内物干し台のステンレス製と書かれているのはほぼこのパイプを使っています。また、ホームセンターで安売りされている伸縮竿もこのタイプです。0.4ミリぐらいの薄肉のスチールパイプにステンレスの箔を巻いているので強度的にも耐食性も樹脂を巻いたのと変わりなく良く有りません。
また、クラッドパイプは表面のステンレス箔が剥がれて指を切る報告もでております。パイプ自体はステンレスでなくスチール製なのでサビが出やすく潮風の当たるところだと1年持ちません。
値段が値段なので竿の形をしているだけとしか言いようの無い商品となります。機能としては折れる・曲がる・サビるの3拍子揃っています。
3.ホームセンターで売っている
大手のオールステンレス製の竿について
この材質が一番最後に出てきた材質です。主に大手ステンレスメーカーがステンレスが不況の時にパイプの使い先として始めましたのが最初です。ステンレスと言えばSUS304(18-8)でしたが、現在はニッケルの高騰のためにニッケルを使っていないSUS430(18)相当品へと残念ながら材質を落としてしまいました。304と大きく異なる点は磁石が付くという点です。屋外で使用する製品としては磁石が付く製品は基本的にサビやすいです。また、磁石の付く材質は微量なりとも磁力を帯びやすく空気中に舞った鉄分が表面に付きサビがついたり表面が黒くクスミやすい点もあります。
モリ工業以外では中国製がほとんどで材質はSUS301かSUS430相当品がほとんどでSUS304の製品は存在しません。ステンレスの合金としての混ざり具合が悪く溶接部分に不良がある場合やパイプにスポットの穴が開いている事が不良面としてあります。コンテナを開けた時点でサビている場合もあり一旦磨いて販売する事もあります。
大手室内物干しメーカーも販売したステンレス製がサビており全品回収する事も時々あります。
当社がステンレス製が物干し台に向いていないと思うのは、ステンレスはたわむと元に戻りにくい性質があり竿や物干し台がたわんだまま元に戻っていない製品を良く見ます。また、ステンレス特有の鏡面がせっかくのベランダや庭で浮いてしまうのが景観を悪くしていると思います。
4.当社のアルミ製物干しについて
アルミ製はスチール製の次に製品として出来てました。当社がアルミ物干し製品を最初に始めました。元々アルミの素材関係の会社だったのでアルミの素材を良く知っており物干し製品にあったアルミ合金にて製品を作り始めました。
アルミは柔らかいイメージがありますが、アルミが柔らかいのは純アルミの場合のみで合金にする事により航空機や車・大型船舶・新幹等強度が求められる場所に使われるような強度の高い素材になります。また、腐食に関してもアルマイト処理+透明ウレタン樹脂を表面に加工するため腐食はほとんど起こりません。ブロンズやシャンパンゴールドのような着色は塗料や染色でなく銅のような鉱物資源の発色を表面にほどこしているので色があせる事はありえません。物干し関係の製品にはアルミが一番適しているのは確かです。
アルミはリサイクルに関しても非常に優秀でその他様々な金属と比べてもリサイクルするときのコストは非常に低くリサイクルできます。
豊臣金属のアルミ製品に関して
アルミ物干しは元より、ハンガ掛けが付いた竿も当社が最初に開発し製品として売り出したもので、大手が当社のコピー品を作成して販売しているほどです。シャンパンゴールドも当社がいち早く採用したものを大手がコピーして出しており、アルミ製品に関しては当社が常に先行して製品を排出しております。当社は物干しに関して材質・デザイン・色・製造工程どれをとっても真剣に研究し考えに考えつくして製品を売り出しております
ページトップへ